奨学金が返せない社会人が家族もろとも自己破産申請する時代

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慶應義塾大学を奨学金で卒業していた人がいる。800万円の奨学金を返済するために全てのボーナスをつぎ込み毎月の生活をギリギリまで落として返済する。5年間で完済した。この人の話では地獄の5年間だったという。奨学金破産をする若者が急増している。

5年間で800万円を返済するというのは優等生だ。借金返済の優等生だ。その生活は大変だった。休日は自室に引きこもりだ。掃除洗濯の家事が終われば寝る。食事は土曜日に一週間分の料理を作り冷凍庫に入れる。1ヶ月の食費を1万円に抑える。会社の飲み会は3回に1回は参加する感じで抑えた。スーツを含めて仕事に着ていいく服は極力安く買う。クリーニングには出さずに自宅で全て洗濯してアイロンがけをする。

当然、恋人を作っている余裕は無い。これが現実なのだ。

ひたすら金を使わずに奨学金の返済資金を作る。本は買わない。会社の業務に必要な本は図書館で借りる。大学時代に買った中古パソコンは火を吹き壊れた。火を噴いたパソコンを修理に秋葉原に行ったら「これってやばいな」と電気屋の親父さんがメーカーに報告してどういうわけか新品のパソコンと交換してくれた。

「不思議なもんだよ」と笑って話してくれた若者は800万円を完済して「ようやく焼肉屋にいけますよ」と笑っている。「サンドウィッチマンの二人がM1で優勝するまでもやしで毎日ご飯を食べていたと話しているときにがんばろと思ったのです。芸人で食えるためには並みの努力では無理でしょ。貧乏人が慶應義塾大学を卒業して学費を働いて払う。こんなに辛いとは思わなかってけれどなんかスッキリした感じなんですよ」

払えない人が増えている。保証人である親も払えず自己破産している家族が急増している。これが現実だ。私立大学を卒業するのに800万円だ。早稲田大学の学費は慶應義塾大学より高いから大変だろうな。

一体、こんな国になったのはいつからなのだろうか。奨学金破産は現実に起きているのだ。

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