第８回ラグビーワールドカップ（Ｗ杯）イングランド大会は１９日、ブライトンなどで１次リーグが開催された。Ｂ組の日本（世界ランキング１３位）が南アフリカ（同３位）を３４―３２を撃破して世界中の新聞でトップニュースになった。南アフリカは過去２回W杯優勝の強豪。日本がＷ杯で勝つのは１９９１年大会のジンバブエ戦以来２４年ぶりなのだ。
日本は前半８分、五郎丸がＰＧを決めて３点を先制した。南アフリカのトライとゴールで逆転されたが、３０分にラインアウトからモールを押し込み、主将のリーチがトライ。ゴールも決めて１０―７と再びリード。しかし、３３分に南アフリカにトライを許し１０―１２で前半を折り返した。
後半は先行する南アフリカに五郎丸のＰＧで食らいつき、２９分に五郎丸のトライとゴールで２９―２９。一度２９―３２と突き放されたが、相手ゴール前で突進を続け、後半ロスタイムにヘスケスのトライで逆転し、劇的な勝利をものにした。
元豪州監督のエディ・ジョーンズヘッドコーチ率いる日本は史上初の８強進出を目指し、２３日、スコットランド戦に臨む。
今回の日本代表は海外出身の日本代表が戦力強化に加わったことと、エディージョーンズヘッドコーチの指導が身を結んだ結果だ。日本のラグビーが世界から注目された瞬間だった。これまで、どんなに踏ん張っても勝てなかった世界のトップクラスの南アフリカを撃破した勢いに乗ってスコットランドを撃破したい。
史上初の８強に残れるか。スタミナを維持しつつ頑張って欲しい。
写真はロイター
日本の先発メンバー
▽ＦＷ 三上（東芝）堀江（パナソニック）畠山（サントリー）トンプソン（近鉄）大野（東芝）リーチ（同）ブロードハースト（リコー）ツイ（サントリー）▽ＨＢ 田中（パナソニック）小野（サントリー）▽ＴＢ 松島（サントリー）立川（クボタ）サウ（ヤマハ発動機）山田（パナソニック）▽ＦＢ 五郎丸（ヤマハ発動機）
